yumなどのパッケージ管理ソフトをつかえばソフトのアンインストールが簡単に出来ます。
しかしパッケージ管理ソフトで用意されていないソフトを使いたい時はソースからビルドしてインストールする必要があります。
そういったソフトをアンインストールしたくなった時、make uninstall が用意されていない場合にはファイルを一つづつ削除する必要があります。
Pacoをつかえばソースからビルドしてmake installしたソフトを簡単にアンインストールできます。
公式サイト
paco - a source code pacKAGE oRGANIZER for Unix/Linux
現在(
)の最新バージョンは
2.0.9
です。
手順
$ cd /usr/local/var
$ wget http://downloads.sourceforge.net/paco/paco-2.0.9.tar.gz
$ tar zxfv paco-2.0.9.tar.gz
$ cd paco-2.0.9
$ ./configure --disable-gpaco
$ make
$ sudo make install
途中
$ ./configure --disable-gpaco
としたのはエラーを防ぐためです。 gtkmmというライブラリがインストールされていない場合にはエラーになります。
「Gpaco」というgui用のツールを使いたい場合にはライブラリをインストールした後、オプションを外して
./configure
してください。
また、次の手順を行うとPaco自身もPacoでアンインストールできるようになります。 $ sudo make logme
使い方
インストールされているソフト一覧
$ paco -a
nginx-1.1.15 paco-2.0.9 php-5.3.10
ソフトのアンインストール
$ sudo paco -r nginx-1.1.15
Remove package nginx-1.1.15 (y/N) ?
インストールでコピーされたファイル一覧
$paco -f nginx-1.1.15
注意
Mac OSX では使えません
PacoのREADMEを読むと次のように書かれています。
Note: Paco does not work on systems in which binaries are linked statically,
like FreeBSD or OpenBSD.
BSD UNIXベースで作られているMac OSXでは使えません。 Mac OSXではHomebrewを使うとよいでしょう。
yumと違って新しいソフトウェアも比較的早く登録されます。 Formulaと呼ばれる簡単な定義ファイルさえ作ればソフトを管理対象にできます。
Homebrew — MacPorts driving you to drink? Try Homebrew!
Formula Cookbook - GitHub
まとめと考察
最新のソフトはyumなどで提供されていない事が多いです。 そういうソフトを使いたい場合に簡単にアンインストールできれば次のようなことが簡単に出来ます。
-
./.configure
で細かいオプションを指定する - ソフトを違うオプションでビルドし直す