MacBook の購入を検討しています。 新しいノートブックを購入するにあたり現在の状況を振り返ってみます。
今使っているPC
MacBook Pro 13-inchi, Mid 2009
- CPUはCore 2 Duo の 2.26GHz
- メモリ8GB
- ストレージはSSDの128GB
これまで
今のPCの前はMacbookAirでした。初代MBAでCPU1.6GHz、メモリ2GB、HDDは80GBです。 初代MBAは軽量薄型化の弊害でディスプレイのヒンジが金属劣化したり、CPUが熱暴走したり色々問題がありました。
今使っているPCはもともとサーバ、デスクトップ用途で購入したものです。
Mac miniでも良かったと思うのですが、
- キーボードがある
- ディスプレイがある
- バッテリーが付いてる
- 運び出来る
という理由でサーバ用途としてもノートPCの方が優れていると個人的には思っています。
サーバ用途であればキーボードとディスプレイはほとんど使わないとしてもちょっとした確認を行いたい時に便利です。 また、当然ながらバッテリーも付いているので別途UPSなどを用意する必要がありません。 持ち運びできるので普段はサーバ用にしておいて、パワーが必要なときは作業用マシンとして使うといった使い方もできます。 ノートが母艦であればメインで使っている持ち運び用のノートが万一壊れた場合にもバックアップとして使えます。
ということで初代MBAが見事にぶっ壊れたので今のマシンをメインで使っています。
スペック
ノートの性能についてみてゆきます。
重さ
今使っているPCは2.0kgです。もともとMBAを使っていたのでMacBook Pro 13-inchiを持ち運ぶのに最初は抵抗を感じていました。
が慣れました。
MBAの1.3kgから2.0kgで700gの増量でしたが今ではほとんど気になりません。
MBAの更に前はPowerBook G4 15-inchiを使っていて重さは2.4kgありました。2.4kgとなると持ち運ぶのが結構きついです。重さもそうですが、面積がかさばるのです。PowerBook G4 から MBAになった時にはかなり楽になった思い出があります。
その点あたらしいMacBook Pro Retinaは光学ドライブが取り除かれて2.0kgになりました。 MacBook Pro 13-inchiと同じですので重さについては気にならないと思います。
気になるのはむしろ面積の方です。遠出する際にはバックパックにノートを入れて持ち運ぶのですが、13inchiでキツキツです。なので15-inchiは多分入りません。今使っているバックパックはスリムなところが気に入っていて、15-inchiが入るバックパックとなるとゴツいのしかなさそうで心配です。
A4が余裕で入るビジネス用途の手提げカバンの場合は15-inchiでも問題無いですが、カジュアルな鞄で持ち歩きたい時には注意が必要だと思います。
どこまで軽さにこだわるか
13inchiMBAが1.3kg、11inchiが約1kgで新型Retinaに比べるとほぼ半分の重さです。
MBAを購入した当初、「これで重さをきにせず気軽に持ち運べる!」と思っていました。 ですが実際に使ってみると「気軽に持ち運べる重さとして1.3kgは十分重い」と感じました。
個人的にはiPadもストレスなく気軽に持ち運べる重さではないと思っています。 iPhoneくらいになってやっと重さを無視できるようになります。
私にとってMBAの1.3kgは 必要であるか必要でないかにかかわらず常に持ち歩ける重さ ではなかったことになります。
ノートが軽くなれば持ち運びの負担は軽減されますが、それでもやはり負担であることに変わりはありません。 そして負担は重量を軽くする以外にも軽減する方法はあります。 手提げかばんではなく、バックパックを使うというのもその一つでしょう。
私は1.3kgを手提げ鞄で運ぶのと2.0kgをバックパックで運ぶことで負担はイーブンかなと思っています。
ここらへんについては個人の感覚の問題が大きです。
外部ポート
初代MBAは拡張性に乏しいマシンでした。外部ポートはUSBx1とdisplayポートのみです。
それに比べると今使っているMacBook ProはUSBx2、Gigabit Eather、SDカードスロット、Firewire800、displayポートとかなり充実しています。
今まではこの点が軽量マシンを選ぶことの大きな問題でした。
どのマシンにもthunderboltが搭載されるようになった今では拡張性についてそこまで考える必要はなくなりました。MBA 11-inchi でデスクトップマシン並みに周辺装置を充実させることも可能でしょう。
CPU
新型MBAでは最大でデュアルコアのi7 2.0GHz、Retinaモデルでは標準でもクアッドコアの i7 2.3GHzとなります。
この差は大きいと思います。
フルスペックのMBAとRetinaモデルを比較されている方はメインマシンのリプレイスを検討していることと思います。
軽量な作業をする場合はCPUパワーが気になることはありません。Webやmailをブラウジングがメインのセカンドノートであればあれば迷わず標準スペックの11inchi MBAを選べばよいでしょう。
私はマシンをリプレイスする理由を「 ストレスを減らすこと 」にあると思っています。
より処理能力の高いCPUを選ぶことによってわずかなレスポンスを改善することができます。そしてその微妙な違いが心理的には大きく影響すると思っています。
そもそも、必要な作業が最低限こなせること、でよければリプレイスする意味はありません。
メモリ
現状メモリについては十分足りていると思っています。8GBを使いきってしまうことはほとんどありません。
ですがこれについては 「メモリを使い切る前にCPUがボトルネックになってタスクを増やせない」 ことが原因という部分もあると思います。
今のCPUパワーに対してメモリは足りているけれど、CPUパワーが上がればそのぶんタスクを増やしたり高度な処理が行えるようになるので多くのメモリが必要になることが予想されます。
私の使い方としても今後は仮想マシンをメインの開発環境してゆきたいと考えています。 複数の仮想マシンを立ち上げるなどの作業では大量のメモリが必要になります。
8GBあれば困らない、と思っていても実際には16GBないと作業に支障がでる、ということが出てきそうな気がしています。
ディスプレイ
現在は1280x800で作業しています。私は外部ディスプレイをほとんど使いません。プログラムを書くのがメインということもありますが、この解像度であっても工夫すれば結構快適に使えます。OS X Lion になってフルスクリーン対応のアプリが増えたことでかなり使いやすくなりました。
MBA13-inchiは解像度は1440x900です。コーディング作業がメインであっても作業スペースが広いに越したことはありません。MacBook Proの1280x800に比べるとかなり魅力的です。
ですが、デザイン作業の場合にはどうでしょうか。1440x900であってもかなり厳しいのではないかと思います。デザイン系のソフトでは画面の下にUIがあることが多いので横幅は何とかなっても縦が狭いのではないかと思います。デザイン作業を行う場合には縦1080くらいは欲しい所です。
Retinaであれば1920x1200の作業領域が選べます。ただしその場合はスケールモードでの運用になりRetinaモードに比べるとパフォーマンスが落ちてしまうことがあるようです。
外部ディスプレイなしですべての作業が完結できるとこを考えるとかなり魅力的ではないでしょうか。縦が1080ではなく1200というところがポイント高いです。
Retinaモードとスケールモード
余談ですが、Retina MacBook Proの1920x1200の作業領域時は、実際には3840x2400で画面を出力しているようです。Retina対応のアプリケーションは非対応アプリの4倍の大きさになるのでこのようにしておくほうが都合が良いのでしょう。
1920x1200のスケール時には3840x2400で出力してそれを2880x1800にダウンスケールしているのだとすれば、それはパフォーマンスが落ちてしまっても仕方ないなと思います。
Retinaモードの作業領域は1440x900と言われていますがこれはRetina非対応のアプリを4倍の大きさにスケールしてしまっていることが原因だと思います。Retina対応アプリであれば本来の2880x1800として細かい調整が出来るのではないかと思います。
Retina非対応アプリではRetinaの良さが全く生かされませんので現時点では恩恵に預かれることは少ないとおもいます。Retina対応アプリが出揃うまではスケールモードである程度充実してきたらRetinaモードに切り替えるというのがよいのではないかと考えています。
今後発売されるモデルは全てRetinaに変わっていくでしょうからアプリのRetina化への対応は進んでゆくと考えられます。
13inchi Retinaの解像度は?
もし13inchiのMBAがRetinaになったら解像度はどうなるでしょうか。15inchiと同じ2880x1800でしょうか。もしそうなった時、13inchiで1920x1200のスケールは現実的でしょうか。
解像度だけではなくディスプレイの物理的なサイズも大きいほうが有利ではないでしょうか。
15 inchi という大きさが持つ意味
アップルのノートブックのプロフェッショナルモデルは15 inchi が伝統でした。 それは15inchiという大きさがプロフェッショナル向けのコンピュータとして最もバランスが優れていたからだと思います。
今でこそMBAのおかげもあって13inchiが主流となっていますが、やはり15inchiは特別という気がしてしまいます。
結論
今回13 inchiのMacBook Pro Retinaが出ていれば間違いなくそれを選んでいたと思いますw
ですが15 inchiには13 inchiにはない魅力もあると思います。バッテリーの積載量だったり物理的なディスプレイの大きさだったり。
マシンのスペックも大事ですが、最終的にどのモデルを選ぶかは普段の使い方にあわせて決めるのが良いと思います。
私は以前、24inchiのiMacで主に作業していてモバイル用としてノートブックを使っていました。ですので13inchiのMBAがピッタリでした。
ですが今は完全にメインPCとしてMacBook Proを使っています。これをリプレイスしようと考えた時にメモリ8GB、解像度1440x900のMBAではメリットが浮かびませんでした。快適になると思いますが作業スタイルはおそらく今のままでしょう。次のステップへは行けません。
MacBook Pro Retinaは今の自分が理想とするスタイルを実現してくれそうです。 次にRetina 13inchi MacBookProが出れば良いのですが、出るとしても次ではないでしょう。そう 、アップルならね。
ということでMacBook Pro Retinaディスプレイを購入したいと思っています。